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2011年10月14日金曜日

京都 日本料理 建仁寺「丸山」 「なかむら」

料理は食べて美味しければ良いという人もいます。確かにそうです。しかしながら、その料理の原点や主人の思考などもう少し分かればなお楽しいものです。そうワインと似ています。

京都に行くと日本料理を食べます。このところ二回続けて建仁寺「丸山」に行っています。

二回ともしっかりした料理でした。この丸山のご主人、丸山嘉桜氏は京都の日本料理界のエリートといわれ、高台寺 土井和久傳ののちこのお店を出されたとのこと、11月より始まる焼蟹など現在の高台寺 和久傳の名物料理でもあり、納得の系譜です。

写真はあと3日で冬の献立に変わる直前の琵琶湖のモロコです。



私のお店選びの基準は同名で2店以上出していないお店を選びます。何故なら、ずっと昔に南禅寺の朝粥で有名なH亭のご主人がこんな事を言っていたからです。

このお店は無理を言って当時の渋谷のショッピングセンターに出店されていた経緯があります。

「人間の目は2つしかありません。2つ以上の店となるとどうやっても疎かになります。だから2つ以上のお店は元々のお店とは別のお店名になってしまうのです」

今注目しているお店は「なかむら」です。元々江戸時代より若狭の魚商として身を立て、その後、仕出しをはじめ、現在に至っているお店ですが、料理のシンプルさゆえ、素材の旨みが引き立ちます。ここの名物の白味噌に丸餅、溶きからしのシンプルな雑煮はお茶会でも供されますがこれは是非食してみたい逸品です。

ぐじも骨の髄まで楽しむと言うことなので、楽しみでもあります。

この他にも「未材」「閑人」「祇園ささき」など訪れてみたいお店は多々ありますが、まずはそれらは機会を見てチャレンジすることにします。

料理もその作る人の歴史なのです。

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