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2011年11月25日金曜日

ミルトン・フリードマン  レビィナス

漫画はほとんど読みませんが、この本は内容が面白い。荒唐無稽な話ではありません。現実になる可能性がとても高い気がします。

ミルトン・フリードマンといえばノーベル賞を受賞したマネタリストの代表的経済学者です。彼は経済学会の暴れん坊ともいわれ、新古典主義の代表的人物で、ケインズのいう裁量的政策に批判的でした。

欧州の通貨危機はここにきてその深刻さがやっとマスコミも理解したようですが、いつ日本がそうなるか分かりません。ユーロの優等生ドイツでさえも国債の金利が危険水準に近づきつつあります。

日本国債は海外に向けて売られていないから大丈夫という理論は市場を見誤っています。金融機関は市場に連呼するからです。

ハイパーインフレと迫りくるデフォルト、悪夢の未来がそこに書かれています。是非、御一読あれ。

それとお薦めのもう一冊、内田先生はおのずと知れたレビィナスの専門家であり仏文学者です。日本辺境論は先生の独特の語り口と日本は辺境でいいじゃないかと開き直った思考が興味深くすらすら読み進めましたが、この本も絶妙の話ぶりです。



個人的に内田先生はテレビに出ない方が良いと思います。活字の方が断然面白い人っているじゃないですか。先生もそんな気がします。

それにしても対照的な二人の本です。二人とも大変面白く、それぞれに専門性が違うのですからいいじゃないですか。これからも良い本お願いします!!

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