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2012年2月7日火曜日

光の中へ ユビキタス

厚生労働省によると40歳までが若者だそうです。私も妻もとっくに若者から離れている訳です。

一方ではこうした年齢による線引きは意味を失いつつあるとT大学の教授も申しておりました。

エイジレスの時代、何が区分の目安になるか伺うとそれはPCやSNSとの親和性が鍵になると言っていました。

私の周りでも、友人3人のうち2人はフェイスブック、ブログをやっています。ひとりは自分じゃやらないけど奥さんが今のようにネットが主流になる前からPCに手を染めていました。

それ以外にもフェイスブック、ツイッター、ブロガーと多くの友人達がソーシャルネットワークと関わっています。

私が大学でPCを習った時の言語はBASICの前、FORTRANです。

仕事でウィンドウズを使い始めた時には、表計算はLOUTAS 1-2-3でした。

プリンターは専用機で打ち上げるのに30分近くかかりました。

当時、こんな面倒な作業と言っていやいやながらしていたのが私で、嫌悪しそのままワープロを使い続けたのは義父でした。

義父は今の今までPCとは関わりが持てません。

若者にもこうした「必要ないからやらない」という人達が一定以上存在するとその教授は言っていました。

しかし、その若者も就活や大学の授業のスケジュール確認の必要に迫られ、ネットワークをするようになるのです。一方、老人には必要に迫られる機会などありません。


妻が昨日、いつもの鴨を作ってくれました。今日の華道の後のお茶受けなのでしょうが。

我が家ではSまま直伝のこの鴨レシピが大好評です。

でも意地悪な私は「軽井沢の鴨やってみないと?」と妻に横やりを入れたのです。

妻は私の横やりに無視していつもの物を提供しました。

人間と言うのは自身の成功体験に頼ろうとします。そしてそれが原因でチャレンジしなくなるのです。失敗しても大したことはないのに僅かな成功体験にしがみ付くのです。

ユビキタスというのはネットワークの環境でも、クラウドの進歩でもありません。使う人間の心のありようです。光の中へ飛び込むことを恐れ、引き返そうとするのはそうした人達の特徴です。

鴨ひとつでここまで指図される妻は迷惑でしょうが、実はそういうことなのです。

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