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2011年3月29日火曜日

両論考察 

確かにこのところTVで良く目にする、H・T氏(個人名は伏せておきましょう)は長年反原発を訴え続けてきた人なので、今回の原発事故を「そら見たことか!」と語気を荒げる気持は分かりますが、この人の意見はそちら側の極端な例だということをお忘れなく。

一方、「日本辺境論」でも知られる内田樹氏(レビィナスの専門家としては国内外に有名な)が事故後、直後に西日本移住を勧めています。はっきり、言ってこれにはガッカリです。こういった発言力のある人の言葉の重みは私達のそれと比べるもなく大きいのですから、きちんとした論拠、データを提示して欲しいものです。

そうこう言っていたら、池田信夫氏のブログに同じような、内田氏のブログについての批判がなされていました。詳しくはブログでご確認下さい。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/

私も池田氏の意見にほぼ近く、原発と我々の生活はトレードオフの関係に成り立っていて、私達の生活を50年前に戻せるなら可能だと思います。

アルゴアの不都合な真実が発刊された時、世間はこぞってエコロジーを合唱していました。私はとても違和感を感じていました。人間の欲求はとどまることを知りません。金銭的、経済的と言う限定したものではなく、豊かさに対する欲求はどんどん拡大していくのに、エコロジーは何とトレードオフするのか全く分からなかったからです。

中国や、北朝鮮を見て下さい。どんな世界がエコを進めても、相変わらず化石燃料を大量に消費し、自国の欲求を拡大しているではありませんか?

池田氏はさらに書き進めます。

「ブログより掲載」

原子力への依存度を下げるためには、民主党政権の「温室効果ガス25%削減」という国際公約を撤回し、京都議定書を破棄して、CO2排出量は多いが電力単価が低く埋蔵量の多い石炭火力を増やすことが現実的だろう。・・・・・・


これではチネリ流のジョークではなく(Hoy Hoy Rats)、日本国民は地下のエネルギーの枯渇した都市を真っ暗な中で生き延びるラットのようになってしまいます。

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