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2009年11月13日金曜日

合理性 やせ我慢   「建築」

よく雑誌の建築家紹介の頁を見ていると「主婦の感覚を大切にした合理的で利便性の高い設計をする建築家と書かれていることがあります。」

そうでしょうか?もちろん全く住む人のことを無視した設計が良いとは思えませんが、私は住む人に多少の犠牲を強いることも必要なのではないかという気がします。

20年近く前にビルを建てたオーナーの多くは「いかに汚くならない建物」「古ぼけて見えない建物」と称して外壁をタイルにして、気密性の高いサッシを用いて建築していました。それが今となっては汚い以前に建物のデザインが陳腐化して見えるわけです。個人の住宅ならまだしも事業用として賃貸する場合にはやはり大きなデメリットになります。

多少汚れても、メンテナンスが必要でも、20年経っても陳腐化していない建物もあるのです。人間は自らの狭量さを感じて、人の意見を聞くことが肝要と思い知らされます。

私は「建築には多少のやせ我慢が必要」という意見です。

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