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2010年1月20日水曜日

行動経済学 感情バイアス アンカリング効果

社員にアンカリング効果について説明したことがあるのでもう少し詳しく説明します。

私たちの価値判断を行うさえには、その基準が必要となってきます。つまりその基準によりバイアス(=偏向)が生じることになります。

例えば中古車を購入しようとしている人には走行距離と年式というバイアスが先行します。エンジンの調子やメンテナンス履歴はその時点では重要視されません。

一方、価格について対等な情報を共有できないような関係では、一方的に基準が決められます。これがよくいうアンカリングです。提示された額が基準となるので、仮に1万円といわれたものが、7千円となれば安いと感じるあれです。

某宝石店が2重価格で販売していたのはこれに他なりません。また、お寿司屋さんの松竹梅もこれと同じです。(「うなぎは梅を頼め」は私が提案しているアンカリングを受けない方法であります)

もっともこの効果は限定的で、価格についての情報が共有されるように使えません。また、アンカリングの逆効果として、「信用」失うことになり、その後のまっとうな価格さえ信用されなくなる恐れがあります。吹っかけをして商売している人ご用心あれ!!

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