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2010年2月15日月曜日

家を持つ意味



建築関係の仕事にかかわっていると、「家の持つ意味」を考えさせられます。

映画「海辺の家」では人生の最後に息子と作り上げた家をその父の死後半身不随の女性にあげてしまいます。

家にとって一番悲しいのはそこに住む人がいないことです。家はその時々で自らの必要性を変化させます。

結婚当初ならは新しい生活の場、子供が産まれたら子供を育てる場所、そして老年期ならはどうでしょう、自らを再確認する場とでもいうのでしょうか・・・・

日本の家は「うさぎ小屋」と揶揄されます。うさぎ小屋でいいじゃありませんか。今風に言えばCo2の排出も少なくエコロジーですよ。つまり家の大きさやお金がいくら掛ったかではなく、どういう風に使ってあげたのかが大切なんです。

我が社の優秀なスタッフも今日、その「家」の引き渡し予定です。名義上は彼の父親の家ですが、4家族の住む大きな家です。

柱の傷も思い出です。私なんぞ2階の寝室にある穴を今でも直していません。カパルアホテルのカレンダーで隠してあります。そうあの当時仕事のディレンマに耐えられず、頭に血が上っていた情けない自分を思い出すためです。

人間一人では成長しません。結婚して、子供を持ち、家を建て、そして大勢の友人に影響されながら成長させられると思います。家なんて関係ないといっていた人がいましたが、私はそう思いませんよ。家は大切です。

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