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2010年3月26日金曜日

'Cassandra's Dream' ウッディ・アレン


ウッディアレンの夢と犯罪 原題「Cassandra's Dream」観てきました。

そうワインを買ったので駐車料金が掛らないのです。

カッサンドラの意味はご存じのようにもともとはギリシャ神話に登場し、その内容から「悪夢 不吉」を表すようになりました。

そういえばアメリカ合衆国の半導体大手インテルの共同創業者、アンディ・グローブは経営戦略の転換に必要な情報を提供する者が企業には必要と考え、「カッサンドラを組織に持て」と唱えていますが、要するに既存の硬直した組織の破壊者が必要との提言でしたね。

話は映画に戻りますが、はっきりいってこんなに時間が長く感じた映画はありません。ユアン・マクレガーコリン・ファレルのわざとらしい演技も問題ですが、ウッディアレンの映画にあるあのペーソス溢れるユーモアが全くありません。ただただロンドンの鉛色の空のように抑揚もなく重く垂れこめています。結末もお粗末で、彼の映画の中では最低です。

「コンスタンティノープル」「マダガスカル」のあの機微はどこに行ったのでしょう?

ウッディ・アレンはロンドンやパリより、NYが似合います。早く戻ってほしいものです。つい最近未成年者との不純な関係で逮捕された監督がいましたが、まさか彼もこれと同じで逃欧している訳じゃないでしょうね?とまで勘繰りたくなる作品です。

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