全ての裁判官がそうという話ではありませんが一般的に裁判官(法曹)となる人となりについてある事件からお話致します。
とある民事調停において、私の依頼者が「どうせ叩かれるならもう少し高い金額を提示してほしい」と庶民感覚で担当弁護士に訴えたのです。
最初はとりあわなかったものの、再三言うものですから、担当弁護士は最後に「裁判官の人となりを考えてください」と一喝したのです。
訳の分からない依頼者は私に助けを求めるものですから、亀の甲より年の功と私が咀嚼して説明しました。
「裁判官となる人は一般的に真面目で、几帳面です。こちらが立てている筋書きが非論理的であると一度判断されれば、その後においても良い影響はありません。さらに、強欲であると解されたならばこちらに不利です。そういう意味合いから申しているのです。」
依頼者はまずいことをいってしまったとうつむき反省しきりでした。
素人判断は困ります。プロは経験と実績により、各々のケースを判断しています。結果、千万より単位の一ケタ違う差が生まれ結審に至ったのであります。依頼者は大いに満足したのは言うまでもありません。
欲とは時と場所によっては封印しなければならないものなのです。
担当弁護士の慧眼に感謝でした。
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