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2010年9月16日木曜日

為替介入について

昨日、財務省、日銀による為替介入が実施された。

皆さんどう思いますか?円は82円近くの円高水準が85円まで戻しました。この意味ではタイミングとしては良かったのかもしれません。誰もやらないだろうと思っているときに行うのが効果的なのです。

しかし、以前外資系のディラーをしていて一日に数十億円の売り買いをする友達に聞いたのですが、既に欧米諸国はこの為替介入の効果がないことを理解しています。市場は市場に任せるべきなのです。市場の規模はたかが1兆や2兆では焼け石に水もいいところです。

さらに現在のように各国の思惑が異なる以上、各国が協調して介入出来るはずがありません。

例え介入してもその効果は限定的であり、むしろ「するぞ、するぞ」という気構えが市場の雰囲気を変えるだけなのです。

昨日も、ロンドンからメールでこの介入をヨーロッパのディーラーは笑っていると言っていました。いずれ円高に戻るだけの話とのことです。

こんな政策をこのタイミングで行う愚者の総理、財務長官、それに従わざる得なかった日銀総裁、皆さん名前だけは覚えておきましょう。

そしてさらにこの介入がいけないのは、麻薬と同じで常用性があり、止められなくなってしまうことなのです。さらに大規模な介入しか市場は反応しなくなってしまうのです。

そもそもの日本の問題は円高をしのげない産業構造にあります。いくら技術力が高いと言っても鎖国政策ではこのグローバル化した世界では通用しません。逆に円高のメリットを最大限生かしている食品業界やエネルギー産業はどうなのでしょう。日本=輸出立国という単純な図式はそろそろ頭から切り離した方がよいのでは??

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