休息日前の第9ステージは波乱の状況でした。
ややウエットな路面の山岳道でコース外の谷に投げ飛ばされたヴィノクロフはおそらく腰椎を強打しリタイヤです。このレースで引退と言われていたのでさぞ本人も悔しかったと思います。
落車で腰椎を強打することはままあることです。弊社の顧問をお願いしている某弁護士先生も伊豆のCSCの下りカーブで落車し、恥骨と鎖骨を骨折しました。3カ月の入院でした。
さらに別の場所でテレビ局の車が急にセンターによってフレチャをなぎ倒し、その余波でジョン・フガーランドを巻き込みました。フガーランドは2.3メートル飛ばされ有刺鉄線に叩きつけられ、両足からおびただしい血が流れながらも復帰してこの二人はゴールしたのです。
彼は「誰も恨んではいない。わざとやった訳じゃない。フレチャも謝りに来てくれたし、レースだから仕方のない事さ」といや驚くほどのコメントでした。
一気に彼のファンになってしまいました。つまり彼らはこれほどの気構えでバイクに乗っているのです。我々とは次元が違います。プロ根性とはこういう彼のような人ことなのです。
それにしても先日のバイクの引っかけ、そして今日の車の追突、起こるべくして起こったものかもしれません。
迫力のある画像は欲しいかも知りません。でもルールは必要です。道の狭い下りでは接近画像を出来る限り撮らないとかそんなルールです。
一方、機材によっても落車は増えているとも聞きます。確かにライトウェイトのようなコンプレッションに近いディープホイールはしなりがなく、下りのカーブが続くようなところでは路面追随性が損なわれます。さらに道路の陥没や小石によって容易にフロントが流れることがあります。そうしたことも今回のツールの落車が多い原因かもしれません。
マイヨ・ジョーヌはトマ・ボクレールです。休息日明けが本当の勝負です。ピレネーでコンタドールは4分の差を縮められるのか、シュレック兄弟は好位置に付けていますが今年こそイエローをまとえるのか・・・楽しみでもあります。私はフーガーランド応援しています。あなたは運を持っていたのですから・・・・・天国のウェイラントのお陰かもしれません・・・・・・
写真はphoto:(c)Tim De Waeleよりお借りしました。
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