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2011年8月19日金曜日

溜飲が下る エイジレス

本を読んでいて、この作家とはどうもウマが合うと思うことはしばしあります。

村上春樹さんもその一人です。年齢は違うのに何故か映像となって頭に浮かびます。

「小さいお家」で直木賞を獲った中島京子さんもその一人。

こちらは私より若いのについ「膝をたたいて」そうそうと言わずにはいられません。

海外でタクシーをひろうことの難しさを書いた短編なんて、溜飲が下がるものです。

点と点で繋がる旅行者は問題ありませんが、いざ、点から逸脱して、別の出口から出てしまうとこれは中々難しいのです。タクシーもその一つ。あんな身近なマウイだってそうなんですから・・・・・



昨日読んだこの「東京観光」という短編集も秀逸です。

女二人で能登のなぎさハイウェイに旅行に行く短編は、私も友達と同じような経験をしたことがあります。

丁度、20歳の頃です。お財布には8800円(なぜか偶然この金額でした)しかありません。

友達の車はセリカの中古車でサーファーとしては高級車でしたが、実はオンボロの中古車で、見た目は良いもののエンジンはひどい状態でした。そんな車で伊豆のサーフスポットをくまなく巡ったのです。

泊まるところが無いと、男同士でラブホに泊まったこともあります。民宿の小さな風呂に二人で押し合いながら入りました。

そんな締めくくりは、クラッチがすり減って白浜でレッカーされていきました。所持金は880円でした。

そんなピンチのときに救いの神が現れ、びしょびしょの短パンにビーさんの二人を助けてくれた人がいました。

それから30数年、救いの神はいびきをかいて私の横に居ます・・・・・



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