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2011年12月5日月曜日

京都通信 「魚清楼」 湖水料理

30年近く前に大津で仕事をしている時に、この店の名前を聞いた事がありました。
当然、平社員一年生の私がこの店に行くことはありませんでした。ただ記憶の奥にこびりついていました。

偶然、妻の友人でも有り、御主人は息子を現在の方向に向かわせてくれたk家のお二人がつい最近ここに行ったらしいのです。

京都からなら30分掛かりません。湖西線にて堅田をめざします。






落雁の名勝の浮御堂の隣りです。湖西の暮らしぶりをしばし散策です。

このあたりは比叡山の荘園で湖の通行の要所として栄えていたと聞きます。確かに比叡山がそぐそこにあります。

予定より1時間も早くついてしまいましたが、12時からなら大丈夫という事で案内されました。

部屋は浮御堂の目の前です。

年季の入った和服の女性が付ききりで料理をしてくれます。

まずは琵琶湖産の天然の本モロコです。炭で焼いて酢と生姜醤油でいただきます。

頭を下にすることで頭が香ばしくなり、油も回ります。一人で八匹は贅沢です。

この美味しさは筆舌に尽くし難いものです。以前、丸山で二匹をいただきましたがこれを食べたら驚きです。

生臭さは全く無く、甘味と爽かな油が口の中で溶け合います。これが本モロコの実力と恐れ入りました。

完全にノックアウトです。

NYから自家用ジェットでナパのフレンチランドリーに行く人がいると言っていましたが、東京から飛行機で日帰りで食べに来る人がここにもいるそうです。分かる気がします!!!




続くは天然の真鴨です。

まずはロースを焼いて塩胡椒で葱と食します。言葉が出ません。塩胡椒とこんなにも相性が良いとは驚きました。

新鮮な真鴨だからでしょう。旨すぎ!!



鍋は山椒と肉をミンチにしたものをまず入れます。そして薄切り肉と少しく厚いもも肉を混ぜて入れてあまり煮すぎないうちに拾い上げます。
だしはあくまで薄くサッパリです。真鴨特有の味と香りはジビエ好きにはたまりません。

天然の真鴨は油が少なく鍋の油は驚くほど少ないです。

最後までしっかりいただき〆は鴨雑炊です。








皆様、食べることが好きで鴨やモロコに興味をお持ちなら是非足を運んでみてください。

きっと私と同様に驚きを発見をすることでしょう。帰りがけに女将さんから、「本モロコが食べたいなら宣伝しないでおくれやす」と釘を刺されましたけどこのブログをみている人は特別ですので(笑)

いつからやっているのですか?と聞くと女将の答えは「室町からです」・・・・・歴史的スケール感が違います・・・・・

それにしても良く食べると妻は褒められていました(笑)

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