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2012年2月22日水曜日

貧困の連鎖 格差の果てに

このところ痛ましいニュースが飛びこんできます。電気もガスも水道も止められて何も食べるものが無くなって死んでいく・・・本当にむごい痛ましい事です。

日本はある意味裕福な社会かもしれません。しかし、本当に貧困にあえいでいる人がいるのです。

そうした人は声をあげて助けて下さいとは言いません。ひたすら社会に迷惑を掛けないように物静かに暮らしているのです。これがこの人たちの特徴なのです。

数年前の事です。母親が死に自らも病気になり身の回りのことが出来ない男性(健常ではない)が家守の私のところに訪ねてきたことがあります。地代が払えないので自分の住んでいる家を手放したいと・・・・本当に真面目です。本当はまだ暮らしたいのが本音なのに・・・

お金は要らないと言っていましたがそんな訳には行きません。再建築の出来ないような極小の土地ですから大した金額にはなりませんが、その人が十分、数年間生活できるお金にはなります。

ところが、その話を聞きつけた兄弟が売るなら別け前をよこせと言うのです。

滅多な事では頭に来ない私(?)ですが、その時は怒り心頭、爆発しました。

兄弟は母の面倒を見なかったばかりか、その男性の面倒を見る気はないというのです。

年老いた母と互いに寄り添いながら慎ましやかに暮らし、そしてその自分が働けなくなったのです。

それを看過できるはずないじゃないですか。相手が法律の事を持ち出すなら上等です、こちらもありとあらゆる手段を考えます。

私の意見に従ってもらいました。

どうしたかとリバースモーゲージです。その人が生きて暮らしていく内は生活費や入院費を建て替え最終的に売却した時点で差し引いたのです。

その男性はその後2度の入退院を繰り返し、1年半後に亡くなりました。病院のベッドできちんとした手当を受けたと聞きます。

プライバシーや他人の生活というハードルがあるのも事実です。しかし、お節介でもこうした人の手が回らなければやっていけない人達もいるのです。

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