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2009年7月29日水曜日

ペプチドワクチン療法

今朝ロックシンガーの川村カオリさんの訃報が届きました。享年38歳、7歳の愛娘を残して癌が命を奪いました。

この癌を制圧するべく色々な試みがなされています。そのひとつがペプチドワクチン療法です。全国の先端医療施設で治験を行っておりましたが、残念ながらT先輩の場合はすでに癌転移が進み治験の出来ない状態でしたが、この治療も日に日に進歩しているようです。

この療法は患者本人のがん抗原より人工的にアミノ酸化合物=ペプチドを合成し、患者に戻す療法で、ここのがんの特性にあった療法として究極のオーダーメイド療法とも呼ばれています。

このたび、東京大学医科学研究所の中村祐輔・ヒトゲノム解析センター長の発表により、「陽性患者では半数以上が400日以上生存し、800日を超えた患者も4割近く、陰性患者では半数が200日以内で亡くなり、400日以上生存した患者約2割だった。」とありました。

しかし、まだ治験の段階です。これこそいち早く厚生労働省は治験の一般化に予算をさき、誰でも治療を受けられるようにするべきです。もちろん、この最先端で活躍している人たちには包括的保護と研究を国レベルで評価する必要もあります。人の命はこの世で一番重いのですから。

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