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2009年12月7日月曜日

日本人論 ビル・エモット

前述しましたが円高になるとトヨタを初め日本の輸出産業=基幹産業が崩壊すると良く耳にします。本当にそうでしょうか。私も池田信男氏と同じく、トヨタは過去の企業であると思います。カンバン方式が素晴らしいといっていたのは今までの話です。インドのタタ自動車のような企業が価格破壊していくのにトヨタは対抗できません。日本がものづくりの国という幻想も過去のものです。

マスコミも同じです。今までは情報というメディアは送り手と受け手がはっきりししていました。しかし、ユビキタスの今では個人のくだらない情報のほうがマスコミの情報より信じられているのです。

私も飲食店を探すときには「食べログ」をよく利用します。もちろん複数の情報を横断的に活用してです。

そう考えると変化は知らないうちに着実に進んでいると思うのですが、日本人はどうしても過去を引きづります。日本人のアイデンティティがこの「補接性」を根源としているならば、変化に対応するのも一番最後になります。ビル・エモットの後著「日はまたのぼる」ではなく、前著「日はまたしずむ」の方がぴったりときます。

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