新幹線に乗りながら車が1台も止まっていない三州瓦の工場を見て、そういえば今では私の関わるほとんどの家に瓦(本瓦)を使っていないことを思い出しました。
日本の住宅は江戸時代は寺社や大名屋敷を除いて杉板葺きのものが主流でした。
その当時は「火」との戦いでした。江戸の大火もそれを物語ります。その後成型した瓦が比較的安価に手に入るようになり、庶民に瓦が普及して行ったのです。
そして時代はさらに過ぎ、地震対策として軽くて、不燃性の屋根材が登場するとこの重い本瓦は姿を消していくのです。本物だから良いという理屈はここでは通用しないのです。ここで破壊的創造が行われた訳です。
産業構造の変化つまりパラダイムの変化なのです。
当然、その産業は「自然淘汰」されていく定めなのです。破壊的創造とは恐ろしいものです。従来の価値観をゼロにしてしまうのです。
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