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2009年12月15日火曜日

下流社会 


以前にも同期の三浦展氏が書いた「下流社会」を良書だと申上げました。


上梓したときに確かにその現象は見られましたが、この頃はなんとか中流にしがみついていたまで振り落とされています。


一口に下流といっても上と下の格差が広がり、中抜けの状況が起きていて全体がダウンする訳です。


これは単に収入(収入も教育とは関係がある)の問題だけではありません。学力についても同様です。


大学2年生で予備校にも通わず、公認会計士試験や司法書士試験をパスする人間もいれば(実際にいます)、大学にいかない、いけない人間もいる。それらは確かに昔からあったことです。しかし、優秀な人間はさらに優秀な人間で収斂し、小集団化し、駄目な人間はフラスコに広がる色水のごとく拡大していく、そんな状況が顕著です。


私の愛蔵書に石橋湛山のご子息さんからいだいた「雨新者」という本があります。

この雨新者とは法華経に載っている言葉です。現在の日本の舵取りをしている政治家の皆さん、「雨新者」の精神をお忘れではないですか。


沈みかけている日本という舟を感じて下さい。

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