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2010年5月19日水曜日

経済的合理性の憂鬱

政策論や社会システムについて論じるときに世間のにわか学者は「経済学ではこう見る」と言いだす輩が多いのも事実です。

そうでしょうか?経済学は出来る限りシンプルに社会を数値化・可視化するツールです。

世の中そんなにシンプルではありません。例えば需要や供給の問題についても、その心理や経済的合理性を欠いた行動はカウントしません。もちろんこの分野でも行動経済学なるものも現れ、心理的影響を考えるべきだとする向きもありますが、一般には定数化・可視化することが第一義なのです。

この経済的合理性こそが今問題になっているのです。経済的合理性を欠いた行動をする人というのが実際には存在するのです。そうすればどうなるか分かっていてもするのです。別にやけを起こしたわけでも自暴自棄なわけでもありません。ごく普通にこの経済的合理性を欠いた行動を起こすのです。

人間は機械ではありません。感情に支配される動物であることを再認識する必要があります。

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