中々聞きなれない「抗ウィルス免疫応答カスケード」なる言葉、(カスケードって小滝っていう意味ですよね)やら中々、命名の妙を感じます。しかし、さずが1万円近くの本です。とても数日では歯が立ちません。
一方、蔵本由紀氏は京都大学名誉教授で、時空カオスモデルの蔵本ーSivansky方程式や、振動子集団の可解模型の蔵本モデルを発表した物理学者です。この先生が一切数式を使わないで、非線形科学の概要を読者に知らしめようとしている良書です。
細かく分析して全体を理解するデカルトを代表する近代合理主義に対して「カオス」「フラクタクル」「ネットワーク理論」などこの合理性に足りないものをかいして説明しようとしています。
著者は複雑系の理解の一助として以前読んだ、「SYNC」スティーブン・ストロガッツの訳者でもあります。
この本は軽井沢の白樺に囲まれたベンチで読むときに最大の威力発揮しそうです。(笑)
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