福沢諭吉の「学問のすすめ」と同様に「西国立志編」として広く人口に膾炙した書作であるサムェル・スマイルズの「自助論」ですが、ニュートン編集長の地球物理学者である故竹内 均氏が訳されているのです。
氏は寺田寅彦氏のエッセー「茶碗の湯」を読み学者になる事を決めたといいます。
スマイルズの自助論の冒頭に「天は自らを助くる物を助く」という一文があります。
努力しないものには天からの贈り物は無いという意味です。竹内先生が継続と努力と言う言葉が好きだった人柄に重なります。
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良い癖を付けることがとても大切な話を一つ
上司 「表の電気が点いてないようだけど器具が壊れているのか、それとも電球が切れているのかな?」
部下 「スタッフに見させます」
スタッフ 「器具が曲がっていて、電球の問題じゃない」
部下 上司に向かって「器具が壊れているようです。専門家に直させなければならないようです。
上司 無言
翌日、部下は上司から叱られました。何故でしょう?
この話は先程のスマイルズの自助論と通じるのです。この部下の問題点は次の通りです。
①上司はどんな状況において「そう」言ったのか、相手の立場に立って検証しているのか?
(時間、曜日、天気、頻度など)
②自分で確証しているのか?
③スタッフを旨く使えない理由は何故なのか?
スタッフの目が節穴であることは、部下はうすうす気づいています。なのに自分で確証しないことか一番いけない。さらに、上司の出勤する時間と今の時間では違う。つまり上司は電気がついているときの事を話しているということを理解していない。電気が点いているということは器具は壊れていない。ようするに天に助くる努力をしていないということなのです。こうした積み重ねが天に助けてもらえるかどうかの分かれ目になるのです。時には厳しく、非論理的な仕事の方法は良い癖を遠ざけます。論理的に考察しなさい。
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