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2010年8月2日月曜日

インフレターゲット論 ミルトン・フリードマン

このところデフレ脱却議員連盟なる人達が日銀に対してデフレ脱却のために「インフレターゲット論なるリフレ政策を行え」と強面で圧力を掛けているようだ。

そもそも日銀ではこういったインフレターゲットについて過去何度となく協議され、その度に否決されてきた。公開されている日銀の資料を読むとよい。

彼らの発想は単純だ、デフレなのだから日銀がインフレになるような政策を実施して、デフレを終焉にさせるというものだ。いかにも能天気な考えだ。

ミルトン・フリードマンは自らの学説の中で「貨幣から得られる流動性というメリットを経済に最大限供給するのが良い状態である。最大限供給する状態とは、人々が不要とするところまで供給することであり、結局はゼロ金利である。したがって、最適な名目金利はゼロである」、「インフレ率を加えて名目金利ゼロであるから、最適なインフレ率は少しマイナスになるということである」と紹介している。

デフレ脱却が進まず、政策的インフレのみが先行すれば国民の生活はさらに苦しくなる。強い財政政策が必ずしも正しい政策とはなりえない。過大な財政政策によりデフレを乗り越えるなとは夢のまた夢の話だ。

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