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2010年8月2日月曜日

deixis シンデレラの話

ダイクシスとは直示。つまりそこに存在しなければ理解できないことばである。

あれ、それ、これ」はつまりこのダイクシス。年をとるとこれがまことに多くなって困る(笑)

ところである幼稚園の先生が「今の幼稚園児にはシンデレラのお話が通じない」のだそうである。

継母が自分の子供でないもう一人の子供に「苺を外に行って取ってきなさい」というお涙頂戴の場面でも、園児たちはきょとんとして「お金がないの」「コンビニにどうして行かないの?」といった具合で理解していないというのだ。

確かに1年中苺の季節である。コンビニにいけば何でも買える。園児たちの反応はしかるべき正しいものであるのだ。

形而上的なものの見方とはこの見当違いを誘発する。今ある現象は過去からの産物であるのに現実のみを切り取りデジタル化して捉える、そういう目を作ってしまっている。では何が必要か?

想像力である・・・・・今の教育はこの想像力を残念なことに置き去りにしている。

この土日でパラパラめくってみた、葛西敬之氏の著作「明日のリーダーのために」にも今日本に必要なリーダーは、調整型でバランス重視の人でなく、変化する将来を中長期的に見据えて英断を行える判断力と想像力を持った人なのだと・・・・・・・

厳しい現実ではあるが・・・・・

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