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2011年7月7日木曜日

夙志 しゅくし

夙志という言葉をご存じだろうか。夙志とは早くから抱いている志しのことです。

実はこの傾向が強すぎると人生をつまんないものにしてしまうのです。

私の友人に自分は広告の仕事が向いていると思いずっと広告の仕事しか受け入れない人がいました。また、ある人間は自分でこうだと決めたらただまっしぐら、現実の生活などおかまいなしな人もいました。

結果は??言わずもがな・・・・

そうです。あまりに決めすぎているのです。万物流転、全ては変化するのです。そのときこの傾向が強い人は変化に対応できない。

経営術もそうです。一番大切なのはキャッチ&リリースなのです。

どんなことでもまず受け入れるのです。寛容な心で。そして必要なもの以外リリースするのです。

しかし実際の経営者を見ているとこのリリースが出来ない人が多い。物欲や所有欲が勝っていても失敗に終わります。

一度手にしたものは無くなるものだと諦念するべきです。子供も妻も離れ最後は一人になります。

そう考えると物に囚われなくなります。特にお金に囚われることが一番まずいお金はそれ自体何の価値もないのですから。

パスカルが人間は考える葦だと言っていましたが、私は人間は河原の勁草のようであるべきと思っています。どんなに着飾っても、肉体を美しく保っても、柔軟な思考力を失えば、サバンナの動物と同じです。そうでないのは思考する動物だからです。

今日は雨、久しぶりに哲学書でも読んでみますか・・・・

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