南の島にある少女がいました。裕福な家庭に育つその少女は花よ蝶よと周りから可愛がられ何不自由なく育ちました。
少女は王子様に見初められ、南の島の王妃になりました。
大好きな靴をいつも海の向こうのファッション誌を眺めながら、王様から何足も何足も買ってもらいました。
あっという間に王妃の靴は収納箱に収まらなくなり、新しい靴の保管庫を作ることになりました。
その保管庫も暫くすると一杯になり、彼女の寝室は靴一杯になってしまいました。
すると寝室が一杯になると今度はトイレまで靴が占領するようになりました。
食卓も靴に囲まれ、王様は仕方なく新たな宮殿を作るように島民に命じたのです・・・
ハリケーンで食べることすらままならない島民は怒りの矛先を王妃に向けました。
王様と妃は島民に殺されてしまいました。
残ったのは一度も履かなかった膨大な靴と王妃のくつべらでした。
普通の人には足は2本なのですから・・・
これは本当の話です。人には出来るから行う勇気と出来ても行わない矜持が必要です。
こんなことさえ理解できない人を見ると悲しくなります。我ながら・・
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