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2011年9月14日水曜日

寛容の精神 歴史的認識

9.11以降のアメリカは対テロルという大義名分に走り、フセインを打倒し、アフガニスタンに侵攻した。

アメリカは本来移民の国だ。アメリカの偉大さは寛容さである。今のアメリカは建国以来のこの大切なテーゼを投げ捨てて対イスラムに舵をきった。日本をはじめ多くの西欧諸国も同調させながら・・・

結果はアメリカの威信低下にとどまらず、西側一極支配的冷戦後の構造を破壊した。

アメリカはもはや世界の警察でも保安官でもない、対テロルのため頭に血がのぼった乱暴者だった。

世界はアメリカを毛嫌いした。しかし、ここで民衆の叡智はアメリカ以外にも我々を苦しめ、自由を束縛している直接的当事者がいることに気がついたのだ。

イスラムの春である。アメリカだけが悪ものだと言う考えは間違っている。我々イスラムの中にも民衆を苦しめる悪ものがいたのだ。民衆は立ち上がった。政治的デマゴーグでなく、自らが感じる何かで行動したのだ。

多くの独裁的政府は打倒され、民衆が立ちあがった。

大切なのはこれからである。自国の利益を優先するあまり、民族主義を利用した大戦後の状況にならないようにするためにも、大国はもう一度自由と平等という大原理に基づき、自らの行動を律するべきなのである。

自国から国民が奪われても抗戦はせず、その相手国の避難民が出れば暖かく迎える、このあほらしいまでに律儀なこの精神性こそ、我が国の宝なのだから・・・

あの国は持ちますまい・・・歴史はそう教えてくれています・・・・・・

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