事務所に行かずとも勉強はしなければなりません。今日は雑誌3冊と新刊2冊を購入しました。
NIRAなんのことだかわかりますか?野菜のニラとは無関係です。
National Institute for Research Avancementの略です。日本名=総合開発研究機構です。
日銀総裁にも名前の上がった伊藤元重氏が理事長を務めています。氏は確かT大学経済学部長でもあります。昨年秋の講演には所用のため拝聴することが出来ず残念でした。ということで、氏の格差論に興味を持ちました。
本編は格差を多面的にとらえ、各々の優れた複数人の論述を掲載しています。若者格差の拡大、ワークプアの問題、中流層の欠落の問題など格差は様々です。しかし、なんでもかんでも格差という言葉を付ければよいというものではないとも言っています。一昔前の「自由」という言葉と同じ使われ方のようです。ただ、高齢化しているというデータははっきりしているようです。
教育の格差拡大について、日本の近代化とイギリスを比較してその構造や成り立ちの違いを検証している優れた記述もありました。
教育格差はいけないことなのでしょうか?別の人が言っていました。「教育を受けるチャンスに格差があることはいけない。しかし、教育そのものに格差があっても良いのだ」「人間は皆違う人間なので、スポーツが得意な子供もいれば、絵を描く事が得意な子供もいる。要するに多様性を認めなさい」と言っていました。私も納得です。
イギリスでは伝統的にエリートと呼ばれる子供達は私立のカレッジに進みます。それには厳然たる階級社会が存在します。日本はそうではありません。階級は関係なしに、勉強のできる子供が好きな大学を選択できます。よほど日本のほうが自由であり、構造的格差はないのだと思います。
もう一冊は「ガラバゴスカする日本の製造業」(東洋経済新報社出版 宮崎智彦著)です。
ダウンサイジングできない日本の製造業について様々な視点よりその問題を提議していました。
友人より聞いていた話とつじつまが合います。氏は物理学(金融工学)を選考し、N証券を経ています。
物とお金の両面より考察している点も面白かったです。
二冊読んだので、残りの本はロードバイクを漕ぎながら読むことにします。それにしても老眼鏡を掛けなければ読めないのでレンズに汗が溜まります。これはやっかいです。1.5Hイーブンペースで行きます。今日はさしずめ第6ステージです。
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