皇太子殿下が天皇陛下の名代でエリザベス1世の戴冠式にご出席になったあとパリによられたときに、パリの外交官が、あまりりっぱなレストランにお連れするよりも、パリの市民の生活わみれるところがいいというのでお連れしたいわくつきの店です。ただし、皇太子殿下をもちだすまでもなく、アメリカ人の間でも有名なビストロのうちの1軒に入ります。
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このエスキャロップ・ド・ヴォー・アン・パピヨット、つまり仔牛の薄切りの紙包み焼きに使う材料は、仔牛のうす切りが縦十センチ、横二十センチくらいのものが四枚、ワックス・ペーパー、これは仔牛のうす切りを包んでまだあまりのがあって、その余白が折り曲げられるくらいのものが、四枚、うすいハムが八枚、バターが大匙4杯、オリーヴオイル、塩、こしょう、デュクセルがいる。
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紙がこげはじめるにしたがってパピヨット、この紙包み焼はふくらんできます。おそらく八分から十分ぐらいかかりますけれども、焼あがったらすぐに取り出します。お客さんにお出しする方法は、ナイフとフォークでその紙を力いっぱいやぶり、ひきちぎって中身を出してさしあげる訳です。
その情景がありありと浮かんできます。さらにその調理法まで詳しく観察している訳です。すばらしいエッセイです。
写真はお店のHPからです。(まだ健在でした!!)メニューにエスキャロップ・ド・ヴォー・アン・パピヨットが見つからなかった(フランス語力のなさ?)のが気がかりです。デュクセルにシナモンを入れるとは初耳でした。
こんなお店での食事に想いを馳せながら手作りのお弁当で昼食の午後てあります。
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