買い求めてあったジョン・W・ダワー著の「昭和」です。
内容の濃い本です。
私達が昭和と呼んでいるこの時代をアメリカ人である彼が真摯なまなざしで読み解いています。
「村田良平回想録」を読んで感じていた、日米関係における「不平等ではあるが、隷属という言葉とはまた違う何か」を確信しました。
良書であります。
Sパパが今になって「日米安全保障とは何か」という問に対して前出の「村田良平回想録」を勧めて戴いたときと同様に本書は日米の外交とさらに日本における国民の精神構造と絡めて、複層的に理解できます。
アメリカ人の日本論はベネディクトの「菊と刀」に代表されるような単元論が多いのですが、本書はそうではありません。多元的に、複層的に読み解いています。
0 件のコメント:
コメントを投稿