ガルガンチュアとパンタグリュエルはルネサンス期のラブレーの小説です。
今では日本語訳の書籍もありますが、中世のフランス語でかつ難解な文章により相当な時間と労力が掛ったようです。我々はこうした様々な人たちの膨大な労苦の上にいることを忘れてはいけません。
ところで、この物語は荒唐無稽、奇想天外であることは知るところですが、過去にはこの書籍は非キリスト教的ということで、パリ大学では禁書となったこともあるのです。
もちろん今では非キリスト教的という評価も修正されています。
私はこの物語の中に「恐怖」を感じます。滑稽で、荒唐無稽な物語ほど私には恐怖を感じるのです。そうです。表情の全く変わらない人形の恐ろしさと表現できます。あの人形が何も言わずにまっすぐ歩いてきたときの恐怖です。
作られた恐怖はまだしも、仮面の下に隠された恐怖ほど怖いものはありません。
私は怖がりの大人なのです。
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