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2010年5月11日火曜日

活字中毒  デリダ

私が活字中毒であることはまぎれもない事実です。日本語であれ、英語であれ(日本語と英語くらいしか意味が分からないので)文字を見ると読んでしまいます。商品の後ろのタグもです。

我が家では男性陣がこの傾向が強いようです。

息子が小学校に上がる前のことです。駅のホームで何を見ているのかと思ったら、駅の電車のダイヤをずっと見ているのです。そう数字も彼にとっては「活字」なのです。ですから教えるでもなく幼稚園の頃には都内の駅名はほとんど漢字で読んでいました。

ほどなくして何気なくポンと机の上に置いた(ここが大事)の朝日新聞を読み始めたのです。そして簡単な天声人語は1年生の時には読み終えていました。

以前速読、遅読、反復読みのことを書きましたが、小学校の高学年の頃には得意の速読でも私の完敗でした。

人間の脳には可塑性というものが備わっているようです。目に入る情報は瞬く間に、情報伝達され映像として可視化できるのですが、細胞は最初からその情報が来ることを予期していたようにふるまうのです。そうでなければあれだけ早い情報を処理できません。

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しかし、本の中にはこの「分かったつもりにさせてくれない本」もあるのです。脳が働き可視化しようと試みても「何か変たぞ」と脳が首を傾げてしまうのです。そうなると速読は意味をなしません。
そんなときは、いったりきたり文脈の不整合性を紐解きながら、不整合の反対の反対として理解していく方法です。昨晩も「デリダ」をその方法で読んでいました。かなり紐はほどけてきました。



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