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2010年6月23日水曜日
夙志 とある金融機関とのお話
早くからの志のことを夙志といいます。こんなタイソウなことではないのですが、この仕事を続けて多くの銀行マンとお付き合いしてきた結果、すこしづつ色々なものが見えてくるようになりました。
まあ年の功という奴です。
私の場合どういうわけか医師と同様、友人、後輩の年上、年下も含めた広い層で地銀や都市銀行、外資系の銀行に勤めている人間が多いのです。
バブルの頃、お金で振り回されている人を多く見ていました。自分のお金でもないのに借金をして偉くなったように尊大な態度を示したり、逆にお金がなくなるとしょんぼりして自信を失う。馬鹿げていますがそんな人ばかりでした。
私の義父のところに出入りしていた某都市銀行の営業マンはその勢いで、次々と融資をしていました。この行為に私は懐疑的でしたが彼と義父との関係性から口を出すことは出来ませんでした。結果的に短期の融資は行き詰まり、その銀行マンは退行して北海道に引き上げてしまいました。義父はその後時間を掛けてなんとかその借入を返済しました。
私の山一証券に勤めていた後輩もそうでした。義父に「証券は損をするかもしれないですよ」といったにもかかわらず、その後輩から証券を購入し、数100万円損をしたことがあります。
もちろん私のせいではないと義父は言ってくれましたが、「得」をしたいと思っていたものが「損」をしたのですから、その心境は複雑なものであったと推測されます。それ以来、投資は行わないと心に決めました。
某銀行の支店長に自分が入っている金融機関の派閥のトップを紹介してもらったことがあります。銀行と言えども色々な派閥や人がいることにただ驚くばかりでした。「1.2億借りているからいけない、100億、200億借りていれば返さなくてもいいから」と言われたときには、さすがに私はその人とお付き合いすることは出来ないと思ったものです。
押し並べて言えば、確かに銀行は組織です。仕事の出来る人もいれば、出来ない人もいる。
しかし、SパパやRパパを見ていると「寝ざめの悪い事をしない」ことが大切なのだと思います。
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今日来社した支店長と融資の担当者には投資商品の購入をしなかったことのお詫びを申し上げると同時に私のこのような経験や、寝ざめの悪い事はしないことが関係性を継続させる比喩を申し上げた次第です。
この著者が言う「ブラックスワン」のように世の中で人間が想定できることなんてこれっぽっちなのです。ほとんどの事が予測不可能なのにどうして決定づけられるのでしょう?
これも先人から教えて戴いた教訓です。
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