息子の21回目のバースデーです。普段は節制しているので今日は少しばかり美味しいものです。
ということで妻と息子と父母5人でタマプラにある某フレンチです。シェフはロオジェでスーシェフをしていたこともあるとか、今日はコースでなくアラカルトです。
これはつき出しでやりいかをソテーして、長芋の焼いたピュレに乗せてあります。
これはズワイガニと帆立のテリーヌ(温製)です。まわりを巻いているのは茄子です。
フォアグラのコンフィです。カブと林檎のジャムが添えてあります。
フランス産鴨のローストです。
牛ほほ肉の赤ワイン煮です。
お酒はシャンパンのハーフボトル、ローヌの白、カリフォルニアの白(シャルドネ)を選びました。
若いスタッフがテキパキと働き、料理もお酒もリーズナブルです。是非また来たいと思います。良いと思うだけに迷ったのですが、いくつか気にかかることを書くことにします。
つきだしは文句なくよいでしょう。ソテーの塩梅もベリーグッドです。スターターとしては最適です。
テリーヌは冷製が良いと思います。さらに旨みの凝縮感に欠けます。蟹が多く、蟹のフレークを食べている食感です。卵白を入れるなどしてもう少し弾力を持たせるべきでしょう。
フォアグラのコンフィに使っているバルサミコのソースは強すぎます。料理全体的にバルサミコを使うのでどの料理も似た味になってしまいます。林檎にはシナモンやキャトルエピスをつけて変化させて供した方が良いと思います。
鴨のローストは火が入りすぎています。パサパサ感があります。もっと低温でゆっくり火入れしないと鴨のジューシーさが逃げてしまいます。
上の写真に無い、真鯛とすすぎのポアレも同様に火入れしすぎです。パサパサ感が強いです。ソースも野菜のソースと期待したのに味の良く分からない中庸なソースでした。お魚の調理はカンテサンスのメカジキのようにもう少し旨みを閉じ込めることを留意した方が良いでしょう。
さらにオマール海老のアメリケーヌを頼んだつもりだったら、出て来たものはパスタだったのは驚きです。イタリアンもフレンチも区別するつもりはありませんが、あの設定はいただけないです。
ワインについてはリーズナブルで最初に頼んだロワールはロワールらしい力強い白で、フォアグラや鴨にも合いました。シャンパンもボランジェに卸しているものだけあってふくよかです。
ただし、カリフォルニアはいただけません。濃いシャルドネとして最後に頼んだのに香りが薄く軽すぎます。これは決して濃くありませんよ。
厳しいことを書いてしまいましたが、あの値段なら仕方なしとする人も多いと思います。しかし、頑張って続けて欲しいと思うだけに厳しいことを言ったのです。シェフもまだ若そうです。まだまだ勉強して己の殻に入り込むのは止めたほうが賢明です。
今度はランチでふらっと立ち寄ってみます。
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