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2010年12月27日月曜日

コモディティ化と付加価値

財物は一般に自由競争にさらされ続けるとコモディティ化します。どんなに売れ筋でも市場に蔓延し、どの会社でも容易に生産されるようになれば価格の一番低い商品価格がその財の価格となるのです。(一物一価の法則)

先般、今年になって19回も海外渡航している犬友のK井氏が新しい仕事を任され、本当はコアの1を売りたいのに、それ以外の99も売らなければならない」と言っていたことを思い出します。

彼の専門分野である重電気の原子力発電も、発電所本体以外にもそれに伴うコンデンサや昇圧装置、中継システムなどもろもろの付属する設備もパッケージで売るというのです。

なるほどパッケージになれば情報の非対称性は残ります。つまり情報の対称性が成り立てば、コモディティ化し、差別性、優位性は失われるのです。

ネットワークの怖さとは実はそのところなのです。価格のオープンは消費者にとって悪いことではありません。むしろ歓迎されるべきことです。しかし、それが進めば企業は意欲を減退し、はたまた保護主義に向かう恐れさえあります。

情報の非対称性とコモディティ化難しいテーマです。

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