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2011年9月1日木曜日

ざる蕎麦の食い方

蕎麦なんたあ勝手にするぜとお思いのあなた、この回は飛ばしてください。

私も20数年前にこのことを教わるまで知りませんでした。何分、うどん文化圏で育った田舎者なのですが、これを教わってからは旨く摘めるようになったのです。

「食べ方」ではありません。あくまで「食い方」です。(笑)

要は盛られた蕎麦の真ん中を摘まめば良いのです。つるつると旨く蕎麦が摘まめます。のど越しも心持良いような。

それともう一つ、山葵を汁に溶かしちゃいけません。つけるなら蕎麦の方にです。辛みが欲しい場合は唐辛子を汁に加えます。

まあそんなことを言っても落語にくんな件があるくらいですから、自由に食べれば良いのです

「なにかいいのこしてえことがあるなら、今聞いとくぜ」

「ひとつだけあるんだ」

「なんでえ、いってみな」

促された男は、ごくんと固唾を呑んでから。

「いっぺんでいいから」

右手の箸でつかんだ蕎麦を、左手に持った蕎麦猪口にどぼんとつけて

「思いっきり汁につけた蕎麦を食ってみたかった」

お後がよろしいようで・・・・・・・・

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