蕎麦なんたあ勝手にするぜとお思いのあなた、この回は飛ばしてください。
私も20数年前にこのことを教わるまで知りませんでした。何分、うどん文化圏で育った田舎者なのですが、これを教わってからは旨く摘めるようになったのです。
「食べ方」ではありません。あくまで「食い方」です。(笑)
要は盛られた蕎麦の真ん中を摘まめば良いのです。つるつると旨く蕎麦が摘まめます。のど越しも心持良いような。
それともう一つ、山葵を汁に溶かしちゃいけません。つけるなら蕎麦の方にです。辛みが欲しい場合は唐辛子を汁に加えます。
まあそんなことを言っても落語にくんな件があるくらいですから、自由に食べれば良いのです
「なにかいいのこしてえことがあるなら、今聞いとくぜ」
「ひとつだけあるんだ」
「なんでえ、いってみな」
促された男は、ごくんと固唾を呑んでから。
「いっぺんでいいから」
右手の箸でつかんだ蕎麦を、左手に持った蕎麦猪口にどぼんとつけて
「思いっきり汁につけた蕎麦を食ってみたかった」
お後がよろしいようで・・・・・・・・
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