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2011年10月6日木曜日

アンチセンス治療法

筋ジストロフィーで日本人に多い「福山型」(福山博士によって発見された)と呼ばれる疾患に一つの光明が照らされました。

神戸大の戸田達史教授がこの疾患を引き起こすタンパク質(フクチン)への変化を微小な塩基を投与することでこの変化を抑えることに成功したというのです。

生物学を履修した方なら、セントラルドグマという言葉ご存じですね。正常な細胞で行われるDNA→mRNA→タンパク質へと遺伝情報が転写される流れのことです。

ここでmRNAの塩基配列をセンス配列と呼びます。つまりこの配列の相補的配列をアンチセンス配列と呼びます。

つまりmRNAの配列が分かった訳です。これによりアンチセンスRNAの合成が可能となった訳です。

分子標的医療の進歩、これからの実用化がまたれる吉報です。

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