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2010年2月10日水曜日

アバター   オリエンタリズム

「アバター」が巷では話題ですが、アメリカの映画ファンの間ではよくこの映画と「ダンス・ウィズ・ウルブス」と比較されます。

両者とも、都会人が未開の文化に触れて、未開の文化に魅せられていくということです。

保守主義者に言わせれば、911を体験したアメリカがテロに対して挑もうとしているのに何たる有様かという風になってしまうのです。

しかし、私には所詮、禅に興味を持つアングロサクソンやこの未開の文化に興味を持つ自分に陶酔しているアングロサクソンを共に想起させます。

所詮、野生は他人事であり、レビィ・ストロースの言う差別化なのです。もちろんザイードもオリエンタリズムとして糾弾している西欧の精神過程は未だその域を脱しません。

西欧の保守主義は姿を変え、ポプュリズムに変性していることを忘れてはなりません。

こんなことばかり言っているからポプュリストに紛糾されるんでしょうね。残念!!

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