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2011年8月25日木曜日

オムライス ことぶきや

今巷で洋食屋と名のつく店に入りオムライスを注文すると、ふわふわの卵でとろとろの中身が出てくるような高級なものが多い。

中にはケチャップの代わりにデミグラソースがかかっていたりする。

それに価格が高い、Sパパが言っていたように1500円を下限に2500円するものもある。

だから私は滅多ことではオーダーしない。

時折、時代遅れのガラスのショーケースにグリーンピースの見え隠れするサンプルが見えたりすると俄然嬉しくなる。でも出てくるものはチキンライスがジャーに入っていたようなパサパサのもので失意。

ずっと忘れていた名前を今朝思い出した。

子供の頃育ったK市の我が家の隣は中華も洋食も作る食堂だった。息子は東京の大学に行っていたが帰って父を手伝うようになった。

T大の空手部といえば泣く子も黙る猛者の集まりと聞くが、立派な体躯に比してその声は小さくはずかしがり屋だったと空ろに覚えている。

店の名前は「ことぶきや」だった。ずっと思い出せずにいた名前が、ふと目の前の霧が晴れるように今朝頭に浮かんだ。

私はここのオムライスが好きだった。卵は薄く、バリッとチキンライスを包む。チキンライスはケチャップとご飯の按配が丁度良く、鶏肉も申し訳程度に入っている。もちろんグリーピースも欠かせない。

紙ナプキンに包まれたスプーンを居てもたってもいられなくなりちぎり、卵をスプーンで割って食べる幸せは味憶に秘められたものだ。

あのオムライスどこかにないでしょうか?

写真は駒沢公園西口にある洋食屋ROMAMさんのランチチキンライスです。

これが一番近そうです。今度絶対に食してみます。




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